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『悪の教典』 トップアイドルと権謀術数
結構前に観たんですが、まだ感想書いてなかったので。ネタバレは本質的な部分を除いて。

悪の教典

2012年の日本映画。三池崇史監督作品。貴志祐介原作小説の映画版です。

原作小説も未読で特に予備知識もなく観に行っちゃったので、その予想の斜め上というかほぼ直角真上に近い内容でとても楽しめました。勿論、内容が内容なだけに、知らずに観に行って大変な目に遭った方も多いでしょうね。トラップ映画という意味合いでは近年トップクラスではないでしょうか。

「私はこの映画が嫌いです」と言って試写イベントをドタキャンしたトップアイドルの方もいました。

そのドタキャン騒ぎ事態が話題作りのためのヤラセ、炎上マーケティングだったんじゃないかとも言われていますが。個人的にはそのアイドルの方のお立場を鑑みるのであれば、どっちにしても本作を手放しで薦めることはできないんじゃないかと思います。というか、本作に関わること自体が危険ですよね。

なぜなら、本作は主人公の教師による凄まじい“権謀術数”を描いた作品だからですね。

主人公の蓮実先生は、生徒から絶大な人気を誇り、職員やPTAの間でも信頼の厚い高校教師。容姿端麗で情に厚く、スポーツ万能で頭脳明晰。でも、その実悪魔のような策略家で邪魔者は容赦せず排除するサイコキラーで、自身の“理想の王国”を築くために謀略の限りを尽くすというのが本作の概要になります。

彼が用いる“権謀術数”の数々が、本作一番の見どころでもあります。

“権謀術数”とは、主に社会や組織などの集団において物事を利己的な方向へ導き、自身の地位や評価を高めるために取られる手段や技法、およびそれが用いられる様を表す総称です。初出は中国宋代の儒学者・朱子の『大学章句序』、「権」は権力、「謀」は謀略、「術」は技法、「数」は計算を意味するとされます。会話上のテクニックや気づかいなどの小さなもののみならず、時に賄賂や恐喝、暗殺などの直接的な手段も含みます。

現代においては多くの場合、集団において個人が負う役務そのものによってではなく、「それ以外の手段によって集団内の地位・評価を高めようとする行為」を特に指して言います。 例えば組織内において「自身の発言力を高めるために対立する個人を組織から排除」しようとしたり、あるいは「自身の功績を実際以上に大きく見せるべく印象を操作する」などの場合がそれに当たります。

そんな“権謀術数”の手法を一つ一つわかりやすく教えてくれるのが蓮実先生なのです。

さて。そんな手法が本作によって公になることによって都合が悪くなる人たちもいますよね。当然ながら、今現在進行形で「個人が負う役務以外で集団内の地位・評価を高めている人」や「自身の発言力を高めるために対立する個人を組織から排除している人」とかですよね。“権謀術数”の実行者たちです。

権謀術数的に考えると、その実行者は「この映画を好評価・推薦することは避けなければならない」のです。

『はだしのゲン』という漫画作品の評価が、その評者の持つイデオロギーの方向性によって真っ二つに分かれるような現象と同じですね。本作を「評価しない」とする立場の人は、言わずもがな「自分は権謀術数に長けた人間で、その手法を認知させるような作品は他人に見せたくない」と言っていることになります。

「命が簡単に奪われていくたびに、涙が止まりませんでした…。」

とか涙ながらに言うわけです。その姿を見た人たちも同調するわけです。見事なまでの人身掌握術です。権謀術数の基本は情報操作であり、“事実を歪曲させる手法”である場合が圧倒的に多いのですが、そもそもこの場合は「簡単に命が奪われる」という部分が“事実の歪曲”にあたります。

蓮見先生、割と殺すのに苦労してますよ。決断するのに座りこんで悩んだりします。30秒ぐらい。

「一発で二人同時に殺すのは難しい」とかも言ってます。簡単じゃないんです散弾銃で殺すの。本作のは水平二連銃なので速射性は皆無だから対多人数に向きませんし。スラッグ弾ではないので中距離以上では弾道制御が難しく、散弾の着弾パターンがドーナッツ状になり中心部が薄くなるのでエイムにもコツがいります。

“映画好き”を自称するなら、尚更アレを見て「簡単に命が奪われる」という曲解はしないと考えます。

本作に対する評価者の反応がそのまま“その人の本性”を炙り出すパッチテストのような機能を持っているという点で、本作はなんと素晴らしい作品なのかと自分は感激しております。こうやって上から分析視点で語ることによって、自分をその対象から除外しようとかそんな邪なことは、絶対に考えていないですよ。

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