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『シュガー・ラッシュ』 マリカ丸パクリした中国のレースゲームに似てる
シュガー・ラッシュ

2012年のアメリカ映画。リッチ・ムーア監督作品。

アーケードゲームの世界で悪役キャラクターを演じてきたラルフが、悪役ではなくヒーローになりたいと願って冒険に出るファンタジー・アドベンチャー映画。親がアーケードゲーム関連の仕事してたので、物心ついた時にはゲーセンでレバー握ってた自分にとっては、予想以上に感慨深いお話なのでした。

内容も素晴らしかったけど、エンディングとエンドロールが本当に素晴らしすぎて感涙。

すべてがドット絵(限られたピクセル数や色数といった制約の中、手作業で1ピクセルずつ配置することで描くコンピュータ上における画像の表現方法)で描かれる芸術的な映像。ゲーム好き、デジタル絵好きの方は、是非この芸術的ドット絵ムービーを観るためだけにでも、劇場に足を運んでいただきたいですね。

そんな、古き良き“ゲーム”への畏敬の念が籠った一作なのであります。

以下、ネタバレ含みつつ感想をば。

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本作は、ゲームセンターにあるアーケードゲームの中のキャラクターたちにも、営業時間終了後にはそれぞれの生活があるというファンタジーです。ゲームセンターは風俗営業取締法上は深夜(午前0時 - 日の出)営業が禁止されていますので、その期間が彼らのオフタイムにあたるわけですね。

風営法の取締対象外である24時間営業のボーリング場とかにあるゲームの中の人に休みはないけど。

本作の主人公ラルフは、そんなアーケードゲームの一つ『フィックス・イット・フェリックス』という、『レッキング・クルー』と『クレイジー・クライマー』を足して2で割ったようなゲームの悪役なのですが。悪役であるという点を悩み、“悪役たちのグループセラピー”に参加したりもするわけですが。

そこに参加している『ストリートファイター』シリーズに登場するザンギエフが良いこといいます。

「悪役は悪役でしかないから今の現状を受け入れるべきだ」と。ただ、本来のザンギエフはソビエト連邦出身のプロレスラーで、「祖国のため」とか「祖国の誇りがどーとか」ばかり言う脳筋野郎の筈なので、ちょっと“冷静に悪役としての自分を認識しているキャラ”という設定には違和感があります。

そもそも、ザンギエフが悪役なのか?という点も多くの日本人プレイヤーは疑問を抱くと思われますが。

『ストリートファイターII』を皮きりに北米でも格闘ゲームブームが発生した際、“ガードができない投げ技”を使うことは“チキン行為”いわゆるズルい行為として嫌悪された時期がありました。そこで、スクリューパイルドライバーという投げ技が主戦力となるザンギエフは“性能的にヒール”扱いされていたのです。

日本でも一部のゲーセンで“投げ禁止”とか“ガイルの中足は2回まで”とか張り紙ありましたし。

そんなことはつゆ知らずに、ホームステイ先のサンフランシスコのゲーセンでザンギを使い、北米発売直後で慣れてない対戦相手を投げ殺しまくっていた中学生の自分は、あとから考えると“糞ジャップのチキン野郎”だったわけです。でも、投げへの対策とか広まった後は、別にチキンでもなくなりました。

でも、本作中は主人公のリュウだって、終業後は酒場で飲んだくれてましたけどね。修行は?

話を戻して。ザンギエフの説得にも納得がいかないラルフは、ヒーローの証であるメダルを獲得するために、『ヒーローズ・デューティ』という、名前だけ『コール・オブ・デューティ』の『ギアーズ・オブ・ウォー』みたいなゲームに潜り込むのですが。このゲームに出てくる女軍曹の設定がまた酷い。

「結婚式の日に花婿を虫に食い殺された悲しい過去があるという設定がある」というメタなキャラ設定。

「そういう設定でプログラムされているから」とサラッと流されてるんですが、その設定が故に常に男勝りで口が悪くてでも恋愛フラグ立つとトラウマに苛まれるという、なんて酷い(が萌える)設定考えるんだディズニー!って。所詮、“彼らは全員ただのプログラムにすぎない”っていう達観した感を示すキャラなんですね。

さらに、めんどくさいキャラ設定を持つキャラこそ、本作のヒロインの少女ヴァネロペ。

『マリオカート』というより、それを丸パクリした中国の人気レースゲームに似ている『シュガー・ラッシュ』のキャラである彼女は、“不具合があるキャラ”いわゆるバグキャラ認定され、他の住民から疎まれ、レースへの参加も禁止(バグキャラがいたら筐体が撤去されかねないから)されているというめんどくさい設定。

まるで、初回ポケモンにいる“任天堂も認めない”謎のポケモン「けつばん」じゃないですか。

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そんな彼女がバグキャラ扱いされてるのは、とある陰謀が所以ではあるのですが、彼女は自らの“不具合(ワープ)すら利用”しながら、『シュガー・ラッシュ』に参加し、勝利するわけですが。本来の自分を取り戻したにも関わらず、それを否定し“バグキャラとして生きていく”ことを決める彼女の姿は涙なしには見れません。

“不具合を否定せず、ゲーム性(ゲームの面白さ)として生かす”という考えが、素晴らしいのです。

対戦格闘ゲームでいうバグキャラは、フレームの計算を誤ったことによる永久連続技や即死連続技を持つ“凶悪に強いキャラ”を指して「(存在そのものが)バグ」のように、スラングとして用いられる場合もありますが、それが逆に“強力な個性”として、人気キャラを育ててしまうことがままあります。

ヴァネロペは、自らの不具合を“障害”としてではなく“個性”として魅せる道を選んだのです。

「時々ワープしちゃうバグキャラがいるから筐体撤去されるかも?」というリスクを厭わず、「ワープという裏ワザを持つレースキャラがいるから面白い!」という売り込みにチャレンジし、見事プレイヤーたちもどハマリし、ゲームを大ヒットさせ、自らも人気キャラの座を射止めたわけですね。

かの『スペース・インベーダー』も不具合のおかげでヒットした作品ですしね。

敵の数が減るほど敵の動きが早くなるというのは、製作者が意図しない不具合でした。単純に描画数が少ないほど処理が上がった故なのですが、“敵が追いつめるほど強くなる”という点が絶妙なゲームバランスを生み出したわけです。有名な“名古屋撃ち”も不具合を利用した技で、ゲームの大ヒットの要因となりました。

でも実は、フィックスがハンマーでヴァネロペ殴って、バグ治すんじゃねーかと途中まで思ってました。


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【2013/04/25 10:13】 URL | 紀平 光太 #- [ 編集]


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