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『爆発するソーシャルメディア』
爆発するソーシャルメディア セカンドライフからモバゲータウンまでグーグルを超えるウェブの新潮流

湯川鶴章著。
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「ミクシィ」や「マイスペース」などをはじめとしたSNS、
「Youtube」や「ニコニコ動画」とかの動画共有、
「セカンドライフ」など仮想空間などを、
「ソーシャルメディア」と総称し、
その最前線をまとめた本。

「Google」の絶対的な力を認めつつも、神にはなりえないという理由として、これらソーシャルメディアが生み出すクリエイティビティ(想像力)が、将来的に世界をどう変えていくか、というのが主な論旨。

個人的に興味を持ったのは、その中の『セカンドライフ』の部分なわけですが。何気に前々から気になっていた「あのこと」に触れているはじめての『セカンドライフ』関連書籍でもあります。

"Linden社は『セカンドライフ』で何をするつもりなのか?"

*

まず、これは他のSNSにも言えることですが、ユーザーをあえてクローズなネットワークに囲い込むことによって"「Google」の手の及ばない場所"を作るということ。

既存のインターネット上で、何らかのコンテンツサービスを行ったとしても、既にそこは「Google菩薩の掌の上」。もう何がどうなっても、その牙城を突き崩すことは不可能。

だったら、別のインターネットを作ればいいじゃん。しかも3Dの仮想空間として。つまり"「Google」と同じ土俵に上がらないため"の目的がまず一つ。

*

次に、何をもってお金を儲けるのか。先日『新しいお金』の回で妄想していた"リンデンドルの発行と為替取引による収益"ということも違ったようで、そういう"紙幣を印刷するような方法"での収益は、"理論上は可能だが倫理的な問題を問われかねない"という理由でやらないんだそうです。偉いな。どこかの某G社とは大違いだ。

話がそれました。改めて、何でお金を儲けるんつもりなんでしょう。
その答えは"オープンなプラットホーム戦略"なんだそうです。

普通、プラットホームを商売にするなら、その技術は"クローズなもの"にすべきです。特許を取得するなどして、後発者にとって参入障壁となるような差別化をすることが正攻法な筈です。

例えて言えば、世界で始めて「パンの焼き方」を考えた人は、その方法を誰にも教えず、自分だけが「パン」を焼いて利益を独占できればいいわけです。もしくはその秘めた技術を売ることで利益を得ることもできます。

でも、そうした"クローズなプラットフォーム"は、必ず他者からの挑戦を受けることとなります。その技術を知った他者が「アンパン」や「ジャムパン」を考え、結果的に利益の独占はできなくなり、下手をしたら自分の店がつぶされてしまいます。

そこで、Linden社は最初から"オープンなプラットフォーム"で勝負に出たわけです。「誰にでもパンを焼き方を教えるよ~」って言ってるだけでなく「パンを売る店を出す土地もあげるよ~」というわけです。ジャムおじさんでもそんな優しくありませんよ。

でも、こうすることで、少なくとも他者が「パン」で挑戦を挑んでくることはなくなります。つまり"ライバルを生まないこと"が"オープンなプラットフォーム"の狙いなんだそうです。そして、Linden社は"先行者の優位"を武器に、悠々と商売ができるようになるわけです。

*

最後に、上の2つと違って会社の利益うんぬんの話ではないのですが、これはもはや"既存のインターネットを超えるため"の野望なんだと思います。『セカンドライフ』がコミュニティツールのデファクトスタンダードになること。強いては「社会そのもの」となるということ。

これはメルティングドッツの浅枝さんの本でも言ってたことですが、『セカンドライフ』が「IE」のようなインターネットブラウザであり、「ミクシィ」のようなSNSであると同時に、「MSNメッセンジャー」のようなメッセンジャー、「Outlook」のようなメールソフト、「Youtube」のような動画共有サイト、「2ch」のような掲示板、「FF11」のようなMMORPGなどコミュニティツールの機能を総括するものになるということ。

それだけではなく、テレビ、新聞、書籍、学校、会社、デパート、映画館、遊園地、大使館、市役所、海、山、宗教、墓地などなどあらゆる社会的機能を持つものになるということ。

事実、上にあげた機能はもう全部入ってます。

*

"Linden社は『セカンドライフ』で何をするつもりなのか?"
・「Google」とは違う土俵を作る。
・オープンなプラットフォームでライバルを生まない。
・社会そのものになることで、既存のインターネットを超える。

というのが、この本を読んでわかったようなことです。とりあえず、今まで読んだ『セカンドライフ』関連書籍の中では群を抜いて面白かったし、他にも「マイスペース」や「モバゲータウン」の戦術を例に挙げ、「Google」に対し徹底抗戦論を繰り広げています。
"Googleとの戦い方!"
"Googleは無敵ではない!"
"検索もまた万能ではない!"

昔「Google」になんかされたんだろうか‥。

テーマ:セカンドライフ - ジャンル:オンラインゲーム

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