てすかとりぽか
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『ファーストフード・ネイション』 糞映画
ファーストフード・ネイション

リチャード・リンクレイター監督。エリック・シュローサー原作のノンフィクション本『ファストフードが世界を食いつくす』、『おいしいハンバーガーのこわい話』を映画化したらしいもの。同様にファーストフードの実態に迫ったドキュメンタリー『スーパー・サイズ・ミー』が面白かったので、こちらも期待して観てきました渋谷ユーロスペースのレイトショーにて。

結論から言うとうんこ映画。

アメリカ人とメキシコ人が馬鹿やらかしてるだけの退屈な日常ドラマが終始流れてるだけです。開始30分の両脇の人が寝て、さらに周囲からも寝息のオーケストラ。映画としてもエンターテインメントとしても、とても鑑賞に堪えられるものとは思えませんでした。

"何言ってるの?「ノンフィクション」で「社会派」であるこの映画に、エンターテインメント性なんて求めてる方がおかしいのよこの普段『ダイハード』しか観てないパンピーが。私みたいな「ミニシアター専門」の高尚な映画好きは、この作品の素晴らしさがよくわかるわ。だって「ノンフィクション」で「社会派」なんですもの。えっ、どんな映画が好きかって?キューブリックとかリンチとか…。"

っていうような人にはオススメかもしれませんが、そもそも「ノンフィクション」って宣伝文句には多いに偽りがあります。自称ノンフィクションである原作本は未読ですが、あくまで映画の舞台となる「ミッキーズ」というファーストフードチェーンは架空の企業だし、脚本も出てくるキャストも「脚色しすぎて」全く現実味がなくなってるので、がんばっても「ノンフィクション」として観ることはできません。

アヴリル・ラヴィーン一人だけ光当てすぎでキラッキラしてて浮いてるんだよっ!!
そんな美輪明宏みたいな状態の人を、脇キャラとしてキャスティングするのはどうしたものか。

で、その映画が伝えたい内容の方ですが。要約するとこう。
「アメリカ人経営者の営利主義と、現場のメキシコ人が馬鹿だから、ハンバーガーは牛の糞でできている!」

架空の企業「ミッキーズ」のハンバーガーに牛糞が混入していると言うお話について、企業側が調査を進めるという形で物語は進んでいくのですが、企業の経営者は「ものすごくよくあるステレオタイプの利益優先型の人間」として描かれています。まず、序盤のこのへんの見せ方が「あまりにもありきたり」なため、多くの視聴者に催眠効果をもたらしているわけですが。

ただ、ちゃんと観ていても、あんまり悪いようには観えないアメリカ人経営者たち。そりゃ、ハンバーガーに牛糞が混じってる点は不味いと認識はしているが、その点については調査をしているわけだし。どちらかというと「営利目的の企業が悪い!」っていう単純な主張が、モラトリアム学生かテロリストかアカのどん百姓の考え方なので同意しかねますし。

そして、「ミッキーズ」の店舗でバイトしてるアメリカ人学生たちのシーン。さぼることしか頭にない馬鹿、店の売り上げをかっさらう計画しか頭にない馬鹿、床に落としたパティをそのまま拾って焼く馬鹿などいろんな馬鹿が描かれているわけですが。ここでわかるのは「ファーストフードが不衛生」ってことではなく、「アメリカ人の学生は馬鹿ばかり」ってことだけなんですけど…。

少なくとも、自分はこれを観てもアメリカ人の学生がそんな馬鹿ばかりとは思わないし、地元のマクドナルドでいつもバイトしてる「異常に陽気で働き者の外人さん」が実は裏で店の売り上げを狙っているとも到底思えないのですが、釣られやすい人はもう既に「うわー、もうマックのハンバーガーなんか食いたくねー」とか「外国人のアルバイトがいる店で食事したくねー」と思うでしょう。

このへんは作者の「ルサンチマン(怨念)」のなせる妄想としか思えません。きっと昔ファーストフードでバイトして厭な目にあったんですね。ご愁傷さまです。ただし、見せ方によっては、大多数の「ファーストフード店で真面目に働いている人々」や「真面目に働いている外国からきた人々」を大いに傷つけることになっているということは知ってほしい。とりあえず、その人たちに謝れ。

そして、「精肉工場」で働いているメキシコ人労働者の描き方があまりにも酷すぎ。いや、自分もアメリカにいたわけじゃないし、メキシコ人の友達がいるわけでもないので、実際のところは知らないんですけれども。とりあえず、「メキシコ人労働者は全員密入国者」であったり、「ほとんど全員が仕事中にドラッグをキメていたり」とか。

酷いのは、「精肉工場の主任がかたっぱしからパートのお姉ちゃんに手をつけて、仕事中にヤリまくっている。かつ、パートのお姉ちゃんたちも彼の気を惹くために必死。さらに、彼をめぐって包丁を振り回す刃傷沙汰も日常茶飯事。」とか。その結果として、「機械に足を挟まれて両脚切断」とか、「牛糞がパティに混入」とか…。いくらなんでもそこまで馬鹿じゃねーよ人間。いや、自分もメキシコ人に知り合いがいないから本当のところはわからないんだけどさ…。

これもまた、作者のルサンチマンによる過剰な脚色がなせるわざなんでしょうけど。あまりにもその怨念が強すぎて、逆に全く現実味がないです。むしろ、ファーストフード企業に関する「悪意」と「嫉妬」しか感じとれないのが「キショい」。2chで「営利目的のアニメは駄目だ。」とか言ってる連中となんら変わらない。まさに、うんこ映画。

一応、この映画のいいところをなんとか観つけようと考えてみたのですが、「釣られやすさのパッチテスト」になるという以外は思いつきませんでした。これを観て「もうファーストフードなんか食べたくねー」と思うのは結構普通の釣られ方ではありますが、「営利目的の企業はダメだ」とか「環境保護団体に入る」とか言い出したら、かなり「釣られやすさスキル」が高いです。

帰りにマクドナルドで「てりたまバーガー」を買いました。

例の「陽気で働き者の外人さん」が、
「ノミモノナニニスル?」って陽気にタメ口聞いてきました。
なんか、すごく応援してあげたくなりました。
この記事に対するコメント

>ききさん
似たような作品でも『スーパーサイズミー』は、
エンタメとしておもしろかったんですけどね…。

でも、マックを食べられなくなるという破壊力は
ありました。今回のは見た後すぐにマック食べました。
【2008/03/15 09:36】 URL | Budou #- [ 編集]


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