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てすかとりぽか
その日のアレとかソレとか。
『蟹工船』 糞壷社会
成増スキップロードにあるダイエーに『タリーズカフェ』ができたので、日がな入り浸って本を読んでました。コーヒーは美味しいかったでしたが、店員さんが常に大声で「掛け合い漫才」みたいなことをしてるので、正直五月蝿い。仕事とか読書とかするのには向かない場所です。

でも、わざわざ喫茶店に入って読書をするのは、中二病っぽくていいですよね。さらに、わざわざ神保町まで行って、どこでも買えるような岩波文庫とか買って(カバーはつけてもらわない)、ツタが絡まってるようなこじゃれた喫茶店でエスプレッソとか飲みながら本を読むのは中二病の極みです。中二火病ともいいます。

蟹工船』新潮文庫

小林多喜二のかいたほん。学校で習う文学史にでてくる「プロレタリア文学」として有名ですが、最近巷で流行ってるのと、読んだことがなかったので読んでみました。いわずもがな、過酷な労働環境で酷使されるかつての無産者階級の苦しみと叛乱を描いたお話ですが、これがなんだか昨今の「ワーキングプア」な感じの人々の共感を得て人気みたいなのです。

ゲームやアニメ関連の業種についてる人は、過重労働な割に低賃金なのは至極当然のことですが、改めて「俺らプロレタリアートじゃね?言わばプロレタリアーティスト!なんかかっこいぐね!?」と認識し、強く共感を持つことができました。(そういやちょうど先日、テクモが労働組合から訴えられたなあ。あの会社はゲーム会社の中でも特に酷いと聞きますよ。)

さらに最近は、小学館のアレの問題とかで、漫画家さんの待遇の悪さも表沙汰になっているようで、ますますプロレタリア文明が開化してしまいそうな感じです。なんだろう、『蟹工船』のアニメ化とかゲーム化とかありそう。むしろ、オマージュとして、カムチャッカ沖の過酷な労働環境でご奉仕するメイドの萌え漫画とかラノベとか、あっという間に出てきそうな気がします。もう出てるのかもね。

そういうわけで「プロレタリア1コマ漫画」を描いてみた。
20080621.jpg

あと『仮想世界』の漫画もちゃんと完成しましたよ。
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