てすかとりぽか
その日のアレとかソレとか。
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『サラリーマンのためのお金サバイバル術』
運良くボーナスがちゃんと出た、全てのサラリーマンの人の心に水を差すような本。

サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く

2009年刷。岡本吏郎著。朝日新書。

新書本、中でもこういう財テク系の本って、書いてある内容が大抵くだらないのでパラ見だけで済ませたりするんですけれども、本著だけは色々便利なので購入。何が便利って、自分の頭では理解してても、アウトプットがめんどくさくて他人に伝える気にならない、人生に必要な金と必要じゃない金の計算式が載ってるから。

「人並み」な買い物を要求する他人に、ソレが必要でないことを説明するのに便利。

要約すると、日本の一般的なサラリーマンにおける、家や車をローンで買うという「人並み」な行為が、どれだけリスクの高い命がけのバクチかってお話。そして、いまだにどれだけ多くの人が、当たり前のようにそのバクチを打ちながら、旧態依然としたシステムに搾取され、惨めな人生を送っているかっていうお話。

いや、別に家とか車が趣味の人なら、それでもいいじゃんかと思います。

でも、家や車が趣味じゃないような人ですらも、「日本のサラリーマンはそうすることが当たり前」と言わんが如く、生涯ローンを組んでその彼岸へ渡ってしまっているというのが事実なんだそうです。本著では、そうした資本主義のシステムに組み込まれた人間を「あちら側」と呼びつつ、そのデメリットとリスクの高さを唱えます。

だから、「人並み」な過剰消費をやめれば、もっとお金持ちになれる。トイウハナシ。

例えば、住宅の購入は「賃貸と購入はどちらが特か?」という二元論でなく、突き詰めると不動産の値上がりを前提としたハイリスク投資に過ぎず、値上がりを期待できない近年にそぐわない行為だとか。『闇金ウシジマくん』にも載ってたけど概念的にしか知らないような話を、計算式やグラフつきでわかりやすく説明してくれてます。

ただ、この論旨には、根本的なマチガイがあります。
過剰消費を「する」「しない」という選択肢の問題じゃないんです。
そもそも、「できない」んです。選択肢がないんです。今時のサラリーマンには。

本著の中でも、「最近の20代は人並みな過剰消費をしなくなった。20代は賢くなった。」とか書いてあるんですけど、そもそも20代で家買うとかどんなニュータイプだよと。この著者は、自身で「だいぶ辛口に書いてしまっているが」とか言ってますが、まだまだ全然甘ちゃん坊やです。バブルひきずってる感じです。現実が見えてません。

まぁ、日本でも住宅ローン破綻が話題になってきたのはつい最近のことだから仕方ないけど…。

それでも、この本に書いてある計算式は概ね間違ってはいないので、今後の人生で手にすることが出来るお金(現状より増えることなど期待せず、まぁ運良く職も失わずと仮定して。)から、今後の人生にかかるお金を差し引いてみるとよいかと思います。特に、今ボーナスを手にして、何を買おうか迷ってるような人は特に。

とりあえず、自分は全額貯金することにします。死にたくないです。

いや、『Call of Duty: Modern Warfare 2』だけ買わせて。
勿論、劣化パチモンの日本語版じゃなくて北米・アジア版のほう。

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