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てすかとりぽか
その日のアレとかソレとか。
『インセプション』 ネタバレと考察
※※この感想文はネタバレを含みます。※※

インセプション

2010年のアメリカ映画。クリストファー・ノーラン監督作品。

とりあえず、ネタバレなしの所感は昨日書いたので、今日はネタバレありで色々考えたことをば。

早速ですが、ネット上で考察が進んでいる「ラストシーンは現実か?夢か?」について。個人的にそこいらへんは結構どっちでもいいと思ってるんですが、話題的に触れておかねばなりません。まず、フツーに解釈するなら、最後は現実世界に戻って、冤罪も晴れて、子供にも会えてめでたしめでたしと観えるところですが。

ラスト、ディカプリオが回す独楽が、本来夢の中でしか回らないはずの独楽が回りつづけるシーン。

独楽が回り続けるか、止まってしまうのかは最後まで映像に移らない。これをどう解釈するべきか。ラストはやはり夢の中ではないのか。何者かがしかけたインセプションなのではないか。また、“独楽が回らないのは現実”という思い込み自体が、インセプションされたもので、それが修正されただけではないのか。

まぁ、どっちにしてもハッピーエンドなので、個人的にはどっちでもいいのです。

『攻殻機動隊』みたいに、電脳の記憶を操作され、何年もの間妻と子供と過ごしてきた幸せな記憶が偽りだったと知らされ、写真を見たら自分と犬しか映ってなかったみたいなラストだったら、シャレになんねーよなーとはずっと思っていたので。嗚呼、ラストで振り向いた子供たちに、ちゃんと顔があってどんだけ安堵したことか。

でも、それら全ての記憶が“インセプション(植えつけられた)”モノでないという保証はどこにもないのです。

常に、自身が夢の中の住人でないかどうかも、知る由はないのです。薬剤師の家に眠っている人たちは「夢こそ現実と思っている」人たちということでした。江戸川乱歩の言葉を借りるなら「現世は夢 夜の夢こそ真」。複数ある夢の階層のどこにいるのかすら、夢を見せれらている側には判断のしようがないわけです。

自分も一日何十時間もオンラインゲームやってた頃に、そういう不思議な感覚に囚われてましたし。

本作では、そういう“夢か現実か誰もわからなくなってしまった世界”つまり、インセプションが可能になった世界をディストピアとして描いてる側面もあるんじゃないかと思います。あるいは、オンラインゲームのような仮想現実に関する技術が急激に進歩してきた現代に対する危惧感を表しているんじゃないかとも。

“鯖では有名な、サービス開始以来一度もログアウトしたことがないという勇者”とか困るんですと。

ちなみに夢の階層の一番底、薬が効きすぎてる時に夢の中で死ぬと落とされるという“虚無”について、日本語で理解しようとすると少々難しいようです。英語では“LINBO”と言ってましたけど、“リンボ”とは、ダンテの『神曲』などに登場する地獄界を構成する一層、“第一圏 辺獄”のことです。

たまたま、ゲームの『ダンテズインフェルノ』をやってて、その中で説明されたばっかでしたので。

リンボは、洗礼を受けなかった者、信仰がなかった者が、呵責こそないが希望もないまま永遠に時を過ごす場所です。おそらく、夢の階層でも最も時間の流れが遅い場所という意味合いで、この呼び名が選ばれたのでしょうけれど。我々日本人にはピンとこない単語というわけで、“虚無”と訳されてしまったようですね。

ただ、“虚無”という訳は、その意味の幅広さから考えると、正直適切ではないと思われます。

倫理学でいう“虚無主義”はニヒリズムに近い思想だし、物理学では“完全な無は物理的に存在しえない”と言われているし、仏教や老荘思想における“無”の理解でもなんかスッキリしません。どっちかと言えば、『ファイナルファンタジー5』のラスボスが提唱するような“無”の概念が、今回は一番当てはまるような気がします。

ていうか、『ドラゴンボール』で言う、“精神と時のホニャララ”のことですよね。

ぶっちゃけ、そんな場所に一瞬でも落ちてたケン=ワタナヴィーさんが、超爺さんになってこそすれ、正気を保っていたというのには驚きです。てゆか、ジャパニーズ・キャッスルに住むのが日本人の夢なんだろ?って思われてる時点で、だいぶ国辱映画だと思うんですがどーなんでしょうか。絶対、日本人馬鹿にしてるだろあれ。

次にあいつらが飲んでる薬について。なんか薬で全部どうにかなるあたり、藤子F臭がしますけど。

実際、風邪ひいてる時とか『パブ〇ンゴールド』を飲んで二度寝すると、6時間ぐらい寝たつもりなのに時計をみたら5分しか経っていなかったという経験が何度もあります。これは、要するに強い薬物の作用によってより深い階層に潜り、時間の流れる体感速度が遅まった結果だと思います。(※絶対に真似しないで下さい。)

最後に、個人的にもっと掘り下げて欲しかったのが、夢の世界の“設計”について。

“夢の世界を設計する”って部分が本作の一番面白いところ(街が折りたたまるシーンとか)なのに、そのへんは「たまたま見つけた女子大生がなんか凄い」ぐらいの扱いで終わってるのがなんとも残念。というか、なんか紙のハリボテみたいなので設計したてぞ!!あんなんでいいの!?もっと3Dソフトとか使うべきでしょ!?

設計できる範囲は「ビルの1フロア~街1個まるごと」とか言ってましたが、それって膨大な情報量ですよ。

自分だったら四畳半ぐらいが限界です。何より、そんなものを、頭の中で簡単にポンポンイメージして作れるんだとしたら、あの女子大生こそがラスボスです。黒幕です。てか、彼女を送り込んできた大学教授の父親がまぁ黒幕なんでしょうけど。てか、まいんちゃんに似てるよね。かわいい。

『神曲』をモチーフと考えるのであれば、女子大生=永遠の淑女ベアトリーチェという解釈もアリです。

ベアトリーチェは、地獄において“贖罪”をする場所である煉獄山より、ダンテをパライソに導く役割を持つ女性です。ディカプリオの罪を浄め、救いに導くという意味では、まさに女子大生の役割と被りませんかね。被りませんかそーですか。アリアドネはギリシャ神話でクレーテーの迷宮からの脱出を手助けする人ですしね。

てか、あの嫁さん超恐いんですけど。勝間〇代にもちょっと似てて本当に怖いんですけど。

本作の主題をどこに見出すかってやっぱり人それぞれな気はするんですけど。SF的な部分もいいんですけど、やっぱり主人公が死んだ嫁さんの記憶と、その罪悪感にどうケジメをつけるのかって部分じゃないかなと思うんです。それを描くにあたって、だいぶテンポが悪くなっちゃってるなーとは思うんですけど。

死んだ嫁に逢うモチーフとしては、日本神話のイザナギイザナミなんか有名ですけど。流石に遠いですね。
(追記:某所で『惑星ソラリス』がモチーフという話が出てきて膝を打ちました。)

死んだ嫁さんに地獄に行く話のモチーフとしては、あとはギリシャ神話の“琴座のオルフェウス”の物語が有名ですけど、こちらは地獄のステージ攻略に“音楽”が重要な役割を果たしているという点で、本作と共通点がありますね。本作でも、“キック(目覚めさせる)”の合図に音楽を使ってましたからね。

てか、“キック”って言い方がほんとオンラインゲーム的。絶対ゲーマーいるよ製作者に。

『神曲』関連でもっと妄想を繰り広げるなら、夢の第1層に出てくる河と橋を、“冥府の渡し守カロンのいるアケローン川”とか。第3層の雪国を“永遠の氷の世界コキュートス”とか。第2層のホテルとかはあれなんでしょーか。警備兵が3人いましたよね。ケルベロスでしょーか。どーでもいいや。

というか、結局様々な話に妄想を広げられるよう、絶妙なオチをつけた本作の脚本は本当素晴らしいです。
ただ、残念ながらもう一度観て確かめたいと思うほど、興味は持てなかったんですよね…。

この記事に対するコメント
ごぶさたしてます
ご無沙汰しておりますキキです。
リンボという言葉に反応しちゃいました。
ちょうど今XboxでDEMO版をプレイして出来が良くて気になっていたゲームがまさにその「LIMBO」というタイトルだったのです。
意味を知ってゲームの内容との意味深なリンクにちょっとワクテカしてました。
でもコンテンツ購入は自分のお金じゃないのでDLしないかもですグスン(´つω;`)

インセプションも面白そうですね。ネタバレしてくれたおかげでかえって興味がわきました。
赤子が居るのでDVDになるのを待ってみてみようかな。

それと、記事が違うのですが、たまたま『カールじいさんの~』のアニメ絵本を知人から贈られたので、そちらではぶどうさんが気になっていた2点ががっつり違う事になってましたよの報告w。
編集チームに同じトコが引っかかった人でも居たんでしょうかね?。

変更され点その①
例のひどい嵐が勝手に南アメリカの秘境へ家を運んでくれたことに。お子様とおじい様は二人とも落ちないように必死にしがみついてただけでした。

変更され点その②
ちょっとわかり難いのですが、コピペするわけに行かないので、箇条書きにすると
①探検家と死闘中に飛行船から爺の家に飛び移る爺⇒②探検家も後を追って飛び移る
③風船幾つか割れる⇒④慌てて爺チーム飛行船に再びダイブ⇒⑤探検家風船のロープに足が絡んで飛行船に『戻れない』⇒⑥雲の中に『沈んでゆく』爺の家&探検家
そう、爺様は手を下してないんです。
そして『沈んでゆく』って言い方が、少なくとも即死はなさそうだし。
家とか壊れなければそこ拠点にサバイバル出来ちゃいそです。家財道具一式そろってるし。
そういうわけで、絵本の方は少し良心的になってるのですが、やがて元のアニメを見たときに『ぇー』ってなるんだろうなぁ(´・ω・`)

って・・・コメント長げー・・・すんません。
【2010/07/27 01:26】 URL | KIKI 18 #ODhh62Kk [ 編集]


こんにちは。

行ってみました観ましたよ。
結構好きな部類の話なので、所々のルーズ加減が気になりました。

謙さんが依頼した決死のミッションが終わったら、余韻も無く事後の描写もナシ。

叙情的にあっさりした監督さんではあるのでしょうが……。

押井某臭が漂いまくりでした。

ホント自分の中に残らない映画でした。

何だかんだ言っても、これも押井某も好きなんですけどね。
【2010/07/28 01:53】 URL | たかひこちゃん #- [ 編集]


アリアドネに関する
夢の設計は
解釈が違うと思う

アリアドネが0から
街を作り出してるわけじゃ
ないよね。
【2010/07/30 03:20】 URL | あ #- [ 編集]


>キキさん

おひさしぶりです~。

自分も「LIMBO」興味ありましたので、DLして遊んでみたいと思います。

『カールじいさんの~』のアニメ絵本では、さすがに「突き落す」という表現はされてなかったようですね。子供向け絵本だから、さすがにそれは…ですね笑。
【2010/07/31 09:09】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]


>たかひこちゃんさん

こんばんはー。

自身も押井臭感じましたね。あと、ところどころがルーズで、何度も寝そうになったというのが正直な感想です。世間では手放しで賞賛されてるケースが多いので、たかひこちゃんさんのように率直な意見を聞かせていただけると好感がもてます^^

自分の中でも、(試みは面白いかもしれないけれど)映画として楽しめたかというと微妙です。
【2010/07/31 09:14】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]


>あさん

はじめましてこんにちはー。

>アリアドネに関する
>夢の設計は
>解釈が違うと思う

作為的に解釈が分かれるように作られてる作品ですので、解釈は人それぞれであってしかるべきですね。アリアドネが本当にただの女子大生なのか、黒幕の手先なのか、はたまた夢の産物なのか、その解釈によってまた設計に関する解釈も変わってきます。

少なくとも、SF的なガジェットとしての描かれ方は(おそらく意図して)曖昧にしてあるので、「絶対にこの解釈が正解だ!」というのは、観客である我々にはわかりかねますね。

とりあえず自分は、あさんの解釈、いろいろな人の解釈を聞きたいとおもっています。

【2010/07/31 09:19】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]

頭が悪いって不便・・・
こんにちわ、はじめまして。
オッサンですが、デカプリオファンなもんで見てきたんだけど、シャッターアイランドに続き、さっぱりわからん・・・上映後ロビーで若い子達が「おもしろかたよねー」とワイワイしてるのにショック、感想ブログも概ね好評、とくれば、自分の足りなさにせつなくなってきましたよ・・・

話的にはどらえもんの確か11巻だかにあった「夢まくら」って道具の話みたいなんかなと思いました。SF的素養がないと辛いかもですね。結局こいつらが何者で何をしたかったのが本当にわからん・・・

デカプリオはこういうややこしいんよりもコメディーかギャングものにして欲しいなー、と。
【2010/08/01 16:50】 URL | ひさし #- [ 編集]


>ひさしさん

こんばんはー。

いろんなサイトの評をみていて、「よくわからんかったけど面白かった!」とか、「お前らこれがわからなかったとかどんだけw」とか、「俺の解釈が一番正しい。異論は認めない」とか、好評なところほど、裏に「自分をよく見せたい」という不純な動機で好評を書いていると読めちゃうところが多いですね。

正直、自分はこの作品がわかりやすい作品とは思ってないし、よほどSFの要素慣れしていないとちゃんと理解できないと思ってます。だから、「理解できなかった」という感想はある意味一番真っ当じゃないかとも思うんですよね。

だから、「わかったふりをしてる奴ら」や「他人のサイトやネタバレを読んでようやくわかった奴ら」に比べたら、「わかりづらい。ていうか寝た。つまらん。」と正直に言ってくれる方の方が、映画評として評価できると自分は思っています。
【2010/08/01 19:02】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]


『インセプション』私も見て来ました!

私は最後のシーンが少し気になってて時間もあったので2回目見てきました。笑

1度目はやはりあの緊張感ある展開にドキドキさせられながらみました。
2度目は1度目に比べて少し余裕があり、更に、コブの過去を前提に見ているので1度目とは違う楽しみ方が出来ましたよ!

1度目はやはり最後のシーンが気になっていたんですが
2度目には、特に作品の解釈とは全く関係ないんですが
個人的には愛の行く末みたいなものを考えさせられましたね…。

そんなんで感傷的な気分を害されたくなくて思ったんですが←

インセプションを成功させて目が覚めるシーンと入国審査を通るシーン、
あれって今まで凄く緊張感持って見てたのにいきなりスッキリしたな~って感じたんですね。

だから、最後にトーテムが倒れるか倒れないかを見せないでおく事によって
余韻を持たせたかったんじゃないかな…と。

映画制作上の一種の表現技法だとして勝手に片付ける事にしました。汗

ま、私としては倒れていて欲しいと信じたくてそう片付けたんですが…

どちらにしろ、緊張感をあおる音楽とか作品そのものはとても面白かったです!


解釈は人それぞれにしろ、ラストシーンは見た人の多くが考えさせられた事でしょう。
それだけで、この作品は「こういった類が苦手だ」というのを除いて、評価するに値するものだと思いますね。

長文スイマセン;;

とりあえず、私としては、気に入った!ということです!
【2010/08/13 00:44】 URL | あおい #- [ 編集]


>あおいさん

こんにちはー。『インセプション』の色々については、未だに話題が絶えないですし、結果的に日本でも大成功した作品なんじゃないのかなーと思っております。

別にエンタメ作品として観てもいいですし、考え込みたい人は死ぬまで考え込んでいいという感じで投げっぱなしにもなっていますし。今後、そういう手法の作品は増えていくんじゃないかなーと思います。

で、ブルーレイ出すときに、監督のコメンタリーをつけておけば、ソレを目的にまた売れますし。そういうプロモーションも優れた作品だと思っています。
【2010/08/15 16:29】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]

考察おもしろいです&私の感想
「インセプション ネタバレ」で検索したらトップにあったので拝見しました。
考察おもしろかったです。ネトゲーやったこと無いのでリアルに理解できない表現はありましたが。ただ、こういう話で「リアル」という表現を使うことに意味はあるのかみたいな躊躇はあります。
私は居眠りしながら見ていたので、ノーランの作った夢と、それを見ながらうつらうつらしていた自分が見ていた夢との区別がつかなくなってしまったのですが、全体の印象としてはつじつまが合っているような気がしました。ノーラン監督は律儀な人なのでしょう。
考察では触れていらっしゃらないようですが、私には「現実」の多層性という感じよりも、アメリカ人におなじみの精神分析みたいだな~と思いました。夢の階層が深くなると無意識の深いところに入る。だから「トラウマ」や「コンプレックス」としての嫁さんの話が長くなるのではないでしょうか。
あと、「リンボー」は「煉獄」という訳がありますね。ダンテはあまり知らないのですが。
キリスト教の一部の連中にとっては「煉獄」というと私たちの住んでいるこの世界のことを指すようです。この世界を希望も絶望も無い世界だと考えているフシがあります。ある程度歳をとるとその見解もあたって無くはないような。
ずーとサイトーさんの夢の中にいる可能性もあるかな・・・・・。
よくわからん話である方がおもしろいし、中途半端にわかったような話はめんどくさいですよね。

ではでは
【2010/08/29 11:45】 URL | shinzo_n #- [ 編集]


>shinzo_nさん

こんばんはー。

自分もこの感想文を書いてから、いろんな方の感想文や評論を拝見して、だいぶ作品の観方が変わってきた感じがします。当初思っていたよりは、相当緻密に計算された作品なようなんですね。だからといって、それが視聴者に伝わるように描かれていないのは確かなのですけど。

shinzo_nさんがご指摘されているように、精神分析やそれを利用した治療ではないか?という見せ方も、意図されているようですね。また、「夢から醒めようとしないディカプリオを夢からサルベージする話」という解釈にも、意外と共感することができました。

LINBOの解釈も様々なようですね。こちらは、宗教の話なので深く突っ込めるほどの知識はないのですけど。兎に角、色々な解釈が、どれもそれなりに成り立つように、計算に計算を重ねているという作品であることは確かなようです。少なくとも、投げっぱなしではないようですね。
【2010/08/29 20:56】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]


見てきました。

最近の脳科学の深い研究を映像化したものと受け取りました。

洗脳をより、確実に成し遂げる次の世代かと。

今いる世界が、夢が現実化のいずれか、
が次第に薄れていくんではないかと、
懸念があります。

インタネットの世界が繰り広げる”仮想空間”そのものだと。

ロブが最後に戻った子供たちの家は、
電話の向こうでは、おばあちゃんだったのでは?

確かめたい気もあるのですが、
途中眠たくなったこともあるので、
また観に行く気にはなりませんです。

洗脳世界はすでに始まっているので、
プラス映像が加わったところで新しいのかも。

どっちにしても、ロブは一番望んでいた安らぎの世界に戻れたのだから。

ハッピィーエンドなのでは?

沢山に感想ありがとうございました。


徒然に感想です。
【2010/09/03 13:20】 URL | sachi #- [ 編集]


>sachiさん

こんにちはー。

インターネットや仮想世界のその先を懸念した、ディストピアSFとしての観方もできますね。そもそも自殺した奥さんの方こそ正気で、先に目を覚ますために飛び降りたが、ディカプリオにはそれができなかったという観方がありますが、もはやどっちが正解かなんてわかりませんし。

いずれにしても、ハッピーエンドには間違いないんですよね。よかった。
【2010/09/04 14:51】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]


こんにちわぁ
初めてこのブログを拝見したものです!!

今日この映画を見てきたのですが、
やはりうやむやなところが多く、見る人によって解釈が変わってきそうな映画でした・・・
しかし、内容としましてはなかなか奥深く、楽しい2時間をすごせた気がします!
【2010/09/07 14:26】 URL | ken #- [ 編集]


>kenさん

こんばんはー。

うやむやなところやねむねむなところもあり、観終わった当時はそんなでもないのですが。
数日するとどんどんモヤモヤしてくる時間差攻撃な映画ですね。

要するに、変な映画だと思いました。
【2010/09/08 00:39】 URL | 葡萄球菌 #- [ 編集]


インセプションの自分なりのネタバレです、
まず、途中で出てきた子供達の草っパラで遊んでるシーンは、冒頭で電話をして遊んでる子供達のシーンと毎回変わりません、しかも最後の部屋は何度も出てきますが、設計者の女の子は、観てはいけないモノを観た顔をあの部屋でしています、それは子供達が遊ぶシーンのムービーを観ているからです。視線の動きにディカプリオは迷いがありませんが、設計士の娘の目線は常にあっていません
途中でプロジェクターで写しているであろう黄色い映像が一瞬みきれています。
そして何より子供達の遊んでいるシーンは画質が全然違います、荒すぎるんですあそこだけ。
それを彼女は知っても伝えなかった、なぜならコブ自身がインセプションされた人間だから、
奥さんが実際に居たかどうかはわからないが、子供は恐らく、コブの師匠がコブの頭の中にまだ生きている
もしくは存在しているとインセプションしたと考える事が、筋だと思います。
となると、最後のシーン、教授が連れていった部屋、どうやってあそこまでいきました?
もうそうなると 駒が止まろうと止まらないと関係ありません、
あと、コブは駒の止まるタイミングをテンポをとって確認するシーンがありますが
最後はそれをしていません、
あと、これはまったく余分ですが、コブの世界のビルが崩れてるシーンは、北極の氷が崩れて行く光景にインスピレーションされたかと、あと記憶は薄れて行くモノだから世界の端のビルは崩れて行っていたのでしょうね。
劇中に使われている心理トリックの数々は、興奮させる為のと、種を隠す為のフェイクの役割、マジシャンが種がばれないように、反対の手に注意を集中させるような 役割かなって思いました、
長文失礼しました。あくまでこれは僕の見解なので、なにも資料ももとにしていません。
嫌だったら削除してください。
【2010/09/16 14:05】 URL | affableman #- [ 編集]


>affablemaさん

こんばんはー!


うおお!非常に斬新ながら、すごい説得力ある見解をありがとうございます!

自分も、子供たちのシーンについてはいろいろ気になってはいたんですけど、(子供が成長してないことなど)そういう解釈も確かに納得いきます。あの映画が「コブへのインセプションである」という解釈は数ありますが、その「どこまでがインセプションなのか?」については、さらに線引き部分で楽しめそうですね。

そうなると、DVDでもう一回見て見たい。
【2010/09/20 21:11】 URL | ぶどう #- [ 編集]

何回か見ましたが・・・
ラストシーンでディカプリオが子供達と会った後、
子供達が「ガケの上のおうち作ったからお父さん見てー」って言ってますよね。
この「ガケの上のおうち(お城)」映画のオープニングで子供達が砂浜で作ってます。
これってDVDで2回目見ないと気付かないですよね。笑
【2010/12/12 04:23】 URL | tani #- [ 編集]


>taniさん

こんばんは。

>この「ガケの上のおうち(お城)」映画のオープニングで子供達が砂浜で作ってます。

ほおー!それは気づかなかったです!もう一回みてみます!
【2010/12/25 16:09】 URL | ぶどう #- [ 編集]

はじめまして。
はじめまして、インセプションの考察興味深く読ませていただきました。

Limboがダンテの神曲にからんでいるものとは知りませんでした。
日本語字幕では、「虚無」と訳されているのですね、なかなか貧相な訳ですけど、テンポとかありますからまあ仕方ないですかね(笑)

私は海外生活が長いのですが、日本描写について、管理人さんの「日本人を馬鹿にしている」という解釈は、多分間違いですよ。馬鹿にされているのは日本人以外の(主にアングロサクソン系の)オーディエンスでしょう。製作者が、「お前らの日本のイメージ、こんなんだろ?こういうのが見たいんだろ?」とオーディエンスを見くびっているふしが若干見えますね(笑) なぜそこでステレオタイプに甘んじる?とも思いましたが、自分は老人サイトーの豪奢な部屋の内装は嫌いじゃありませんでしたよ。自分も遠からず映画関係の仕事をしているのですが、「観客が見たいと思うもの作る」というのは、どうしても重要ですからね。

それにしても、ケン・ワタナヴィーはハリウッドじゃ表情筋をこれでもかと駆使して演技するのだなぁ~と思いました(笑)それもまたアリか!

初コメントでした。最後まで読んでくれてありがとうございます!
【2011/01/01 21:39】 URL | あゆみ #irjSYgu2 [ 編集]


>あゆみさん

こんばんはー。映画のプロの方にこんな駄文読ませてしまい恐悦至極なのです。

ちなみに、「日本人を馬鹿にしている」という解釈は、自分的には「褒め言葉」のつもりですので。おかげで『007』の旧作とか大好きですから。もちろん、そういう層も狙っての意図はありそうですね。

ちなみに、個人的好きな映画ランキングで本作は「8位」にランクインです。
【2011/01/02 19:43】 URL | ぶどう #- [ 編集]

やっと観ました
はじめまして インセプション昨日DVDでやっと観ましたw
で僕の解釈ですが、やはりこの物語は最初から全てがコブの夢で彼はまだ夢から覚めていない。コブは奥さんのトーテムであるコマを使っていますが、きっと自分のトーテムはどこかに鍵をかけて隠してしまったんでしょう。

ということは先に飛び降りて自殺した奥さんが正解。現実世界ではおそらく2~3分前に目覚めたのではないでしょうか?そのうちコブをキックして起こしてくれてパッピーエンドってのが僕の希望なんですけどね^^。
【2011/01/24 16:09】 URL | テル #- [ 編集]


>テルさん

こんばんはー。

自分も最終的には、その解釈を指示するようになりました。

何より、それが一番ハッピーエンドっていうのがその理由ですね^^
【2011/01/29 23:23】 URL | ぶどう #- [ 編集]

Limbo と Kick
ネタばれ、映画についての考察がすごい。
英語について思ったことを書きます。

1.Limbo;”宙ぶらりん”という意味でも使うと思います。現実に戻れず深層意識を彷徨うという意味でLimboと捉えてました。

2.Kick; 日常でこれもよく使う。"I've gotta drink a coffee. I need a kick to wake up. "という感じで、体を揺らすような刺激というのが”Kick”でしょう。Gamer用語ではないけど、夢の一つ上の世界に戻るという意味で"Kick"ぐらいの感じがいいですね。

以上です。
改めて、ナイスなネタばれでした。
【2011/02/18 20:11】 URL | Hideto #- [ 編集]


>Hidetoさん

こんばんはー。

>1.Limbo;”宙ぶらりん”という意味でも使うと思います。現実に戻れず深層意識を彷徨うという意味でLimboと捉えてました。

なるほど、そういう意味もあったんですね。

「虚無」っていう字幕があんまりしっくりこなかったのですが、「宙ぶらりん」であればしっくりきますよね。
【2011/02/20 18:07】 URL | ぶどう #- [ 編集]


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