てすかとりぽか
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『シャッターアイランド』 クトゥルー神話
※※※製作者サイドのご意向に沿い、ネタバレはありません。※※※

シャッターアイランド

2010年のアメリカ映画。マーティン・スコセッシ監督。

「衝撃のラスト!」、「この映画のラストはまだ見ていない人にはけっして話さないでください!」、「登場人物の目線や仕草にも注目しましょう!」という旨のテロップが入りまくる、『シックスセンス』以降流行りのリアルタイム謎解き挑発型の作品。上映当時は逆にそれが「うぜえ…」と思って観に行かなかったものですけど。

“散々自分でハードルを上げまくってた割”には、ほんとフツーのミステリでした。

むしろ、ミステリ好きな人にとっては「まさかそんな安易なオチではないよなー…。これももう一回ひっくり返すんだろーなー…」と思ってたら、そのまんま最初に思いついたオチに軟着陸されて「ええー…」って感じなんじゃないんでしょうか。何かに例えるとそれだけでネタバレになるので言えませんけど、フツー。

「いやいや、実は本作の深いところはオチじゃなくて、ラストの解釈が色々あるところなんですよ!!」

という、『インセプ某』みたいな観方もできないことはないですが、それなら「衝撃のラスト!」みたいな煽り方はやめようよ。ソレなら結局、オチは確定ってことだし、「このラストには違う解釈がある!」みたいなことを言ったら馬鹿みたいじゃん。てか、解釈色々男も色々な感じしたほうが話題性あったのにね。

『インセプ某』が馬鹿売れするのは、本作の公開後だから仕方ないのですけれどもね。

奇しくも、『インセプ某』と同じくプリオ様主演で、死んだ奥さんの幻影に悩まされるって話まで一緒なんですよね。だもんで、二つの作品を比較して観る人は多いと思うんですけど。なるほど、そう考えると『インセプ某』のストーリーをストレートに受け取らず、“夢オチ説”を支持する人が多いわけですね。

「コブが仕事を終わらせて子供に会えてめでたしめでたし。」でいいじゃねえか!!

映画で見せている表面上のストーリーをそのまま受け取らず、「実はこういう解釈もできる!」っていう穿った見方をする人がネット上にはすごく多い。しかも、結構な割合で誰かの受け売りだったり。そうすることでしか「自分が映画通である!」とアピれないのは悲しいと思います。(お前が言うな。)

そして、言うに事欠いてなんでもかんでもクトゥルー神話に結びつけるな!(お前が言うな。)

本作ですら、物語の構成が『インスマスを覆う影』に似てるなーと感じたので、そこで無理繰り両作品の共通点をあげつらねて、「きっと、モチーフにしてるに違いない!」なんて言うことは造作もないんですけど。そもそも、これと似た構成のミステリやホラーなんてごまんとあるので、それが本作を凡庸と感じた理由なのかも。

というか、『イカ娘』が、あの見た目なのにクトゥルー神話っぽくないので、心底安心しています。

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